お知らせ
瀬戸将棋文化振興協会情報
瀬戸将棋さんぽ⑧ ―瀬戸信用金庫アートギャラリー― 令和4年1月13日
瀬戸川沿いを散歩している最中ですが少し足を延ばしまして、
新年最初の「瀬戸将棋さんぽ」は瀬戸信用金庫アートギャラリーへ伺いました。
前回ご紹介した「川村屋賀栄」から少し東へ移動、記念橋北の交差点を南へ進み、橋を渡ってひたすら南に坂を上がり、さらに東本町の交差点を越えて見えてくるのが・・・(息切れ)
瀬戸信用金庫アートギャラリーです!
入ると早速ありましたよ。当協会で作成している藤井聡太竜王の星取表です。
瀬戸信用金庫は地元棋士である藤井竜王の応援に力を入れています。
各支店に星取表やお祝いパネルが設置されているので、もしお立ち寄りの際はチェックしてみてくださいね。
本店には当協会と制作した懸垂幕も掲げられていますよ。懸垂幕についてはこちら↓の記事をご覧ください。
藤井聡太竜王を祝し、懸垂幕が掲げられました。(令和3年11月15日)
藤井竜王の記念すべき初タイトルの号外も貼られています。
令和2年から昨年に渡る藤井竜王の歴史的快挙はこの棋聖戦から始まりましたね。
さて、こちらの瀬戸信用金庫アートギャラリーに入っていただくとわかると思いますが、何となく感じる銀行っぽさ・・・
聞いてみたところ、やはりもともとは実際に瀬戸信用金庫の支店として使われていた建物だそうです。
平成30年に営業終了し、令和元年にアートギャラリーとして生まれ変わったとのこと。
つまり、作品を展示してあるコーナーは、以前は信用金庫が営業されていた場所ということです!面白いですね。
今は瀬戸信用金庫ともかかわりが深い北川民次氏の絵画や、瀬戸にゆかりがある陶芸作品を展示し、地域の芸術文化の振興に寄与されています。
筆者がお邪魔したときはギャラリーコーナーでは「瀬戸の陶壁」を、瀬戸信用金庫コレクション展示コーナーでは「北川民次展」を開催していました。
「北川民次展」では瀬戸信用金庫がこれまで収集してきた北川民次氏の作品を展示しています。
今回展示されていたものの中には、瀬戸信用金庫が発行するカレンダーのために北川民次氏が特別に描いた絵画もあります。
北川民次氏は瀬戸市にとても縁が深い方です。
静岡県で生まれ、アメリカ・メキシコで絵画制作に取り組まれた後、瀬戸市にアトリエを構えました。
詳しくは瀬戸ペディアをチェック!→北川 民次 – Setopedia (seto-guide.jp) 北川民次画伯アトリエ – Setopedia (seto-guide.jp)
瀬戸信用金庫のカレンダーは昭和33年から現在に至るまで北川民次氏の作品を採用しています。
筆者も毎年楽しみにしている、瀬戸市民にはおなじみのとても素敵なカレンダーです。
北川民次氏の絵画が無料で気軽に鑑賞できる贅沢な空間ですね!
そのお隣、ギャラリーコーナーでは「瀬戸の陶壁」の企画展が開催中でした。
瀬戸市民以外の方には「陶壁って何?」といった感じかと思いますが、こちらも瀬戸市民にとってはおなじみのものなんですよ。
「陶壁(とうへき)」とは文字通り「陶器などのやきもので作られた装飾的な壁」です!
昭和34年に北川民次氏が瀬戸市民会館にタイル・モザイク壁画を制作したことが、瀬戸市における陶壁ブームの火付け役となり、その後昭和60年代まで盛んに制作されました。
陶芸家が制作したものが多く、土の素材感や独創的な造形、色鮮やかな釉薬を駆使した様は、まさに陶芸作品と言っても過言ではありません!
今でも、市内には60を超える陶壁が残っています。
名古屋市などの近隣市町や、愛知県庁にもありますよ。
こうして写真を並べると壮観ですね。
市内を巡って、実物を見に行きたくなります。
こちらは当協会の事務局がある瀬戸市文化センターの陶壁です。
この3点の陶壁は、なんと!加藤唐九郎氏の作品です!!
今でも瀬戸市文化センター内の文化ホールで実物を見ることができますよ。
瀬戸市文化センターに保管されていた陶壁の一部が展示してありました。
土の質感やそれに絡む釉薬に力強さを感じますね。
こちら「瀬戸の陶壁」の展示は2月13日(日)までとなっていますが、
次回の「写真展 河本五郎の表情-伊里一彦氏撮影による-」も興味深そうです。
新型コロナウイルスが落ち着いてきましたら、瀬戸市の将棋文化、そして芸術文化の普及向上を支える瀬戸信用金庫アートギャラリーへぜひお越しください♪
瀬戸信用金庫アートギャラリー
開館時間:10:00~16:00
休館日:月曜日・火曜日(祝日の場合は翌営業日)、年末年始(12月28日~1月5日まで)
入館料:無料
住所:〒489-0897 愛知県瀬戸市東茨町36番地の11
TEL:0561-82-3100
FAX:0561-82-1619